月さんが突然、「蘭州拉麺の店がなくなった!」「日本人みんな知ってる!」
と言っていた、『蘭州拉麺』について調べました

まず、この拉麺について語らなくてはいけないのは、これ

回族 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E6%97%8F
回族(かいぞく、ホウェイ族あるいはフェイ族、ピンイン:Huí zú, حواري)は、中国の少数民族の一つで、中国最大のムスリム(イスラム教徒)民族集団である。回族とされる人々は、言語・形質等は漢民族(漢族)と同じだが、イスラム教(イスラーム)を信仰する。中国全土に広く散らばって住んでおり、人口は2000年の時点で約980万人で、中国に住むムスリム人口のおよそ半数を占める
中国にも回教(ムスリム)を信仰する民族がいるとは、わたし知りませんでした てへへ
概要
回族のコミュニティには普通、モスク(中国語では「清真寺」と表記)があり、聖者廟を有する場合もある。
回族は漢族などと雑居しながらもイスラムにのっとった生活を行い、漢族とは食習慣や冠婚葬祭などの習俗を大きく異にしており、この違いが回族の民族としてのアイデンティティの拠り所となっている。
回教 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E6%95%99
回教(かいきょう、ピンイン:Huíjiào【ホウェイチャオ】)は、イスラム教(イスラーム)を指して中国や日本などの漢字文化圏で伝統的に使われてきた言葉である。回回(かいかい、ホウェイホウェイ)あるいは回回教(かいかいきょう、ホウェイホウェイきょう)という場合もある。回教は、回回教がつづまったものとみられる。
この名称の起源については正確にはわかっていないが、回回とは、中国では北宋の時代に現在の新疆ウイグル自治区、甘粛省に居住していたウイグル(回鶻、回紇)を指して用いられていた。ここから転じて、ウイグルの居住地方の方面から東アジアへ訪れるイスラム教徒(ムスリム)まで回回と呼ばれるようになったと考えられている。
これと前後して地理的、民族的な概念としての回回が次第に拡大し、元の頃までにウイグルの向こう側のトルキスタンにいるムスリムを指すようになった。当時のウイグルはもっぱら仏教やマニ教を信仰していたので、ここに至って「ウイグル」と「回回」は別々の意味の言葉となる。
回族は当然、ムスリムなので、中国の食文化とは違う食文化を持っています

清真料理 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E7%9C%9F%E6%96%99%E7%90%86
清真料理(せいしんりょうり、チンジョンりょうり、中国語簡体字:清真菜 拼音: qīngzhēncài)は、中国に居住する回族や他のムスリムの料理を指す。「清真」とは“汚れがない”という意味である。中国のムスリムは中国各地に居住しており、本場とされる新疆ウイグル自治区のウイグル料理や寧夏回族自治区の回族の料理が本場とされる。それ以外の漢民族多数地区での清真料理は、それぞれの地区に溶け込み、北京風の料理もあれば広東風の料理もあるなど、多くのバリエーションが派生している。共通点として、豚肉由来食材や一部の魚介類由来食材を使わない、酒で味の下ごしらえをしないなど、ハラールが遵守されている。

主な料理

中国のムスリムが口にする肉は主に牛肉、マトン
(成長した羊肉)である。ラクダ肉を食べる者もいる。有名な清真料理の肉料理は烤全羊(羊の丸焼き)や烤羊肉(モンゴル式羊焼肉・日本のジンギスカンの原型とされる)、涮羊肉(羊肉のしゃぶしゃぶ)、他似蜜(羊肉の甘辛炒め)などである。新疆ウイグル自治区あたりが発祥の料理もあれば、イスラム教地域ではないモンゴルが発祥の料理の一部も清真料理となっている場合もある。これらは北京料理の重要なメニューとして定着したものも多い。
また、庶民の普段の料理や、庶民向けの軽食堂などでは羊の串焼きや羊肉の包子、清真ラーメン、清真チャーハン豚の要素を一切含まない牛肉麺や羊肉麺などの麺類やチャーハン)等の豚肉を一切使わない軽食などもある。麺条などの揚げ物は当然ラード以外の油を使っている。味付けはクミンやコリアンダー(香菜・パクチー)等のハーブが多用される傾向がある。これらのハーブはラーメンやチャーハンにも多用され、中華料理群の中でも異彩を放っている。
 
安全性が注目される清真料理
 
上海万博に登場した清真料理ファストフード店
近年、中国の食材の安全性が問題になる中、イスラームの教えに従って生産されているムスリム食材(ハラール食材)や、それらを使った清真料理店・清真料理の安全性に注目が集まっており羊肉のヘルシーさもあって、特に大都市部でブームになりつつある。ラムと異なり、独特のクセのあるマトンの臭い消しに、スパイスや香草を駆使する、独特の調味方法も、近年の清真料理人気のひとつの要因である。

(略)
 
で、ここで出てきた、「清真ラーメン」が『蘭州拉麺』です

蘭州拉麺 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%98%AD%E5%B7%9E%E7%89%9B%E8%82%89%E9%9D%A2
蘭州拉麺(らんしゅうらあめん)とは牛肉のスープに、手打ちで伸ばして茹でた麺を入れた料理。麺はかん水を使用したコシのある麺を使用し、コシのない柔らかい麺を使用することが多い中国の他の麺とは一線を画している、麺の太さは素麺ほどの細いものから幅5センチメートル以上の平打ち太麺までさまざまである。清真料理のひとつであり、一般に中華料理で多く使用される豚は一切利用しない。
牛肉拉麺と呼ぶことも多い。店頭の目立つ場所で麺を手で伸ばすところを見せる店舗も多い。スープの薬味にコリアンダー(香菜)などのハーブが使用される事も多く、苦手としている人は抜いてもらうなど注意が必要である。蘭州など甘粛省の本場で提供されるものは、スープの上に香辛料を加えた辛い油を加えることがほとんどであるため、スープの表面が真っ赤になることが多い。それに対して本場以外で提供されるものはスープそのものの色が見えていることが大半である
なんで月さんが「蘭州拉麺」が好きかはわかりませんけど、餃子の餡が「豚肉とニラ」なので、回族ではないことはわかります


余談ですが、あの4コマを見て、「蘭州拉麺」を食べたくなった方のブログを紹介

中国嫁日記で蘭州拉面の話をみたら食べたくなった - 35歳からの中国語独学
中国嫁日記で蘭州拉面の話がでてきました。

中国嫁日記:月が伝えたいことがあるそうなので

 わたしはこの蘭州拉面がとても好きでよく食べに行きますが、最近は瀋陽では店が少なくなったような気がします。

 写真は瀋陽にある五愛市場の向かいにあるウイグル族の蘭州拉面屋です。五愛市場は巨大卸市場で衣料品の扱いは中国でも1位だそうです。たまに日本の夕方のニュースなどで偽物ブランドの特集をやっていると、隠しカメラで撮影された五愛市場が映ります。市場が営業中はこの蘭州拉面屋はとても忙しく、常に客が絶えません。その為店員も要領よく料理も美味しいので、瀋陽滞在中は必ず1度はこの店で牛肉面と羊肉串を食べて帰ります。

こちらは、「蘭州拉麺」ではなく、中国東北部の料理を食べたくなった方のブログを紹介

中国嫁日記を読んだので。 | 甲乙人生珍道中
この漫画を読みとても和みました。
和んだらお腹がすきました。
お腹がすいたのでせっかくだら、
月さんの故郷の料理である東北料理を食べようと思います。

さっそく東北料理を食べたいとグーグル先生に聞いたら、
日本の東北料理を紹介されました。
そりゃあそうだ。うっかりしてたよ。

調べ直した結果、ここを紹介されました。
中国東北料理 月縁春 ゲツエンシュン – 日本橋/中華料理 
いつか行こうと思う。
他にオススメの店があれば教えて下さい。
ちなみに、井上氏のオススメは
@du_444さんのツイート: https://twitter.com/du_444/status/29444328682160128
 
@KEUMAYA 話はちがいますが、横浜中華街って東北料理の店は数える程しかないとか。東北人は今まであんまり日本に来ていなかったのでしょうか。
返信 RT お気に入り du_444 2011-01-24 16:44:09
 
@du_444 池袋北口に山の様にあります!
返信 RT お気に入り KEUMAYA 2011-01-24 17:17:24
だそうです。 中国東北部の料理は池袋北口に沢山あるようです。横浜の中華街はまた違う感じですしね。

 
余談 :

みんな大好き中国武術のお話

回族の中国武術 - Wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E6%97%8F%E3%81%AE%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E6%AD%A6%E8%A1%93
回族の中国武術とは中華人民共和国のムスリムである回族に古くから伝わる武術を指す。
回族武術の歴史は長く、数多くの武術の達人を輩出した。特に明朝に替わり清朝が中国の統治者になると、 回族に対する迫害が一層に強まり、これが結果的に回族の武術鍛錬をより盛んなものにした。八極拳心意六合拳劈掛拳査拳などが回族の武術として有名で、河北省の滄州などが回族武術の中心地であった。回族武術は現新疆ウイグル自治区などで行われるテュルク系武術と大きく異なっている。

八極拳
八極拳は太極拳のような内家拳とも捉えられ、踏込み、体重移動や独自の出力法を特徴とし体当たりなどの技も多くあり接近戦を得意とする。
今日、八極拳は回族の間でほとんど練習されなくなったが、呉連枝孟村の血脈)、馬賢達、馬礼達、馬明達などの有名な武術家が健在である。

査拳
回族の査拳の使い手は多く存在し、古い人物としては、大艦隊を率いアフリカ探検を指揮した鄭和がいる。近代では王子平(Wang Ziping)、馬金鏢(Ma Jinbiao)、張文広(Zhang Wenguang)などが知られている。査拳は今なお回族の中で広く練習され、同様に漢族にも広まっている。

心意六合拳
心意六合拳は形意拳の兄弟拳法で、河南の回族によって開発された武術で、もっとも戦闘指向的な中国武術の一つと考えられている。
2世紀の間に渡り、心意六合拳の技法は秘密とされ一部の回族を除き伝承されることはなかったが、今世紀に入ってからやっと漢族に広まるようになった。今日でも、多くの心意六合拳の達人を河南を中心とした回族共同体で見つけることができる。漢族に広まっている心意六合拳は主に上海の卢嵩高Lu Songgaoを通じて伝えられた。
中国では、心意六合拳は廬山と洛陽の二派に分かれていると考えられている。特に後者は回族以外にほとんど広まっていない。

通備拳
通備拳は回族の馬家に伝わる武術であり、主に劈掛拳、八極拳、翻子拳を中心に複数の流派が総合された武術である。今日では、馬家の兄弟、馬賢達, 馬令達と馬明達などによって伝えられている。
日本でも八極拳など教えているところがあるので、興味がある人は是非

八極拳
・開門拳社 -呉氏開門八極拳- http://www.kaimonkensha.com/
 入会すれば、講習会で呉連枝老師にお会いできます 孟村へも行きます